「ARBURG(アーブルグ)ハイブリット射出成型機オールラウンダーH

 

 

共通仕様

80%以上の構成部品は同社のオールラウンダーシリーズに最適化された自社設計製造です。それらは自動化された各種切削研磨、窒化処理、焼入れ、外装塗装等が行われた後、室温管理されたドイツ/ロスブルグ工場で熟練工によりハンドビルドされています。モジュールコンセプトと呼ばれる方式を採用し可塑化シリンダーをユーザー自身で交換することで全ての樹脂に1台で対応することが出来ます。交換には1時間程度で完了できるように設計されております。この方式は豊富にあるバリエーションの型締と射出ユニットを組合わせることで共通部品を増やし短納期、コストパフォーマンス、地球環境にも配慮されています。

 

オールラウンダーHは電動射出成形機Aと共通仕様の型締ユニット*1と油圧式射出成形機Sの実績のある様々な油圧システムを射出ユニット駆動用とすることで電動機以上の汎用性を獲得しています。ASHシステムという小型油圧ポンプをサーボモーターで駆動することで高い省エネ効果とハイパフォーマンスを両立、高速射出用としてアキュムレーター駆動*1選択できます。Hシリーズにはオールラウンダー最大サイズとなるタイバー間隔1,120x1,120mm、型締力6,500kNがラインナップされています。

 

機械サイズ

オールラウンダーH:ハイブリット射出成形機

タイバー間隔270x270から1,120x1,120mm 型締力350から6,500kN  スクリュー径Φ18から115(23から4,674㎤)

 

 

人間工学に基づき設計されたオールラウンダーは操作パネルのスウィング機構はもちろん高さ調整も可能*1。インターフェースやボタンも扱いやすい位置に集約。ノズル、スクリュー、シリンダーバレルは射出ユニットスウィング機構とモジュールコンセプトにより大型機であってもスクリューの引抜きやバレル交換は容易です。型締部には冷却水回路、内圧センサーアンプ、金型ヒーター回路、油圧コア引抜き回路等配置可能です。これにより金型のセットアップ時間短縮、メンテナンスが可能です。ステップ搭載機は型締エリアに容易にアクセスできます。


省エネ効果とハイパフォーマンス両立が可能なASH(Arburg Servo Hydraulic)

 

新世代のオールラウンダーには多くの革新的油圧システムが組み込まれております。Hシリーズ射出成型機は従来の油圧機とは異なりASH(アーブルグサーボハイドリック)が装備されています。
サーボモーターで小型油圧ポンプを駆動する方式でP/Qバルブを介さずに直接流量と油圧を連続制御します。これにより高い省エネ効果とパフォーマンスの両立が可能です。高速射出が必要な場合、アキュムレーター駆動に変更可能。また上図の様に一部電動化することも可能です。

創業100周年記念モデル オールラウンダー470Hプレミアム

この記念すべき470Hプレミアムは省エネ、省資源、生産効率、使いやすさ、信頼性等あらゆる面で納得のいくものです。

 

電動型締ユニットとサーボモーター駆動の射出ユニットの完璧な組み合わせによりイニシャルコスト、ランニングコスト、二酸化炭素排出量を大幅に削減します。設計においてエネルギー効率の最適化とパフォーマンス向上の為に実績のある技術をさらに強化。新しいオイルマネジメントシステムは油圧システムを小型化し必要オイル量を約35%削減、オイル予加熱に排熱を利用することで必要冷却水量も50~70%減少、従来の油圧機と比較し最大50%省資源化を達成しました。

操作面においてはスマートフォンの様に操作可能な新型コントローラーGESTICAを搭載。グラフィック機能強化によりアシスタンスプログラムの1つである3D流動シュミレーションが可能になりました。オンラインアシスタンス、保守サービスが可能なIoTゲートウェイを装備しています。
新型オールラウンダー470Hはまさに今日、そして将来、ユーザーが必要とするハイブリッドマシンです。

 

*1一部の機種 

2023年06月26日