共通仕様

スイス/サンガレンに本社を置くHB-THERM社の高精度金型温度調節機は世界の成形現場で累計10万台以上使用されています。常に市場の要望や問題点に耳を傾け開発される温調機は日々進化し、最新のサーモ6では連続可変回転型循環ポンプによる省エネとパフォーマンスの両立、IoTへの対応の為のOPC UAインターフェースの装備、水媒体で230℃まで昇温可能となっています。常に品質と耐久性に拘り完全自社設計製造部品は70％以上、ヒーター部品に加え、超音波式流量センサーにも永久保証*1、2を付帯し、これを証明しています。高品質を維持する為、本社工場内で熟練工によりハンドビルドされ厳しい品質、動作チェックが行われた後出荷されます。

 

次世代金型温度調節機THERMO-6

THERMO-6（サーモ6）はジャスト・ベターをスローガンに開発されたユーザーの要望から誕生した次世代温調機です。

標準装備で媒体流量監視、OPC UAインターフェース、同社サーバー通信による各種サポート*3

特徴

・7インチタッチパネル採用により従来機より操作性が向上。

・標準で連続可変回転型循環ポンプを採用したことにより省エネとパフォーマンスを両立

・「Ticket（チケット）」システムによりHB-THERM社の各分野のスペシャリストが直接、問題解決や故障診断、各種書類のダウンロードが可能*4

・アンドロイドアプリ「e-cockpit（イーコックピット）」はボタン一つでHB-THERM社と通信しデバイスの状態をスペシャリストがリモート診断、ユーザーはこれで遠隔操作も可能

・ゲートウェイデバイスであるGeat-6（ゲート6）を使用し上のアプリがインストールされたスマートフォン、成形機やインターネットと接続可能。

 

 

ヒートアンドクール用スイッチングデバイスVARIO-5(ヴァリオ5）

射出成型の課題の一部は従来の金型温度制御だけでは解決できません。2台の温調機THERMO-5と共にスイッチングユニットVARIO-5は同一回路内に高温または低温設定の温調機を接続し可変温度システムを形成します。
温度制御チャンネルが適切に配置されている金型をこのシステムと接続することができます。

特徴
・2台のTHERMO-5とVARIO-5があれば簡単にヒート＆クールを構築でるのでイニシャルコストを抑えることが可能
・コンパクトなスイッチングユニットは金型近くに配置することが容易です。
・それぞれはインターフェースを介して自動制御するため立上げまでの時間を短縮できます。
・接続しているTHERMO-5にグラフ表示、流量、温度等の実測値をUSBメモリへ記録できます。
・冷却、型液抜きはボタン操作で完全自動で行われるため複雑な操作は必要ありません。

多チャンネル媒体流量計FLOW-5（フロー5）

　　　　　　　　　　　　　　　

THERMO-5,6には標準で媒体吐出量を監視する為の超音波式流量センサーが内蔵されています。金型の各チャンネルを監視する為には独立した計測システムが必要です。温調機で各チャンネルの流量監視、表示、ログが可能です。

特徴

4、8、12、16チャンネルから選択可能

各チャンネルにも媒体出入口に温度センサーも内蔵し温度監視も可能

各回路にはボールバブルが内蔵され使用しない回路の遮断が可能

 

媒体回路洗浄、媒体供給機Treat-5（トリート5）

媒体循環回路内へ不適切な水質の媒体を循環させることはスケーリングや腐食を進める為保守整備費の増加、高頻度なダウンタイムを増す原因になります。また媒体温度が140℃以上になると摺動部の摩耗あるいは小口径な循環回路閉塞のリスクがさらに増します。
Treat-5は内蔵タンク内の水質を監視し温度調節機に供給します。

特徴
・かんたんな操作、環境に優しい運転が可能です。
・21言語に対応しよく整理されたメニュー表示
・必要な洗浄剤の量をタンク内の超音波式媒体レベル計により正確に計算
・圧力センサーにより媒体供給圧力を監視し供給ポンプは必要な時のみ運転します。

 

*1HB-THERM社が定める保証規定による　*2一部のモデル　*3一部の地域　*4要通信設定